究極の平面加工をサポート!CNC超精密門形平面研削盤「UPG208CH-Li」
岡本工作機械製作所が開発する「UPG208CH-Li」。摺動面には可変静圧スライドシステムを、そして駆動方式にはリニアモータをそれぞれ採用し、高精度位置決めと高速反転研削による超精密平坦加工を実現する超精密門形平面研削盤です。
機上測定にも対応し、加工後の自動測定から補正追加工も可能。高精度加工の自動化にも対応するハイエンドな1台となっています。
特徴
可変静圧スライド案内面と独自の6面拘束スライド方式
「可変静圧スライド」とは、案内面の静圧油の油膜をコントロールし、高い真直度を実現するテーブルスライド方式です。常に油の量をフレキシブルにコントロールしているため、従来の油静圧スライドと比較して油膜厚みの変化量を1/7に抑えるだけでなく、静圧油の供給量を抑えることが可能です。
拘束方式には独自の6面拘束を採用、スライド面の面剛性を4倍に高め、反転による浮き上がりを抑制します。
リニアモータ駆動による高速反転、高精度位置決め
テーブル左右をリニアモータ駆動方式とすることで、高精度位置決めと高速反転研削を実現。小物部品から大型部品まで、高速かつ高精度な研削を可能としています。
「マルチポジション研削」で複数ワークの加工に対応
チャック上に複数のワークを搭載可能です。1サイクルで複数ワークや複数箇所の研削ができるだけでなく、チャック上のどの位置でも同様の精度を実現しています。
なお、「UPG208CH-Li」のチャックサイズは2,000✕800(工作物許容質量:3,200kg)となりますが、「UPG-CHLiシリーズ」は1,500✕800から4,000✕1,000までの計8種類のチャックサイズがラインナップされています(ラインナップ外の設計も対応可能)。
文字レスタッチパネル
パネルボタンを見ながら研削形状をタッチするだけで、複雑形状の加工に対応します。
PRポイント
独自のクロスレール調整機構
門型平面研削盤は、経年劣化によって発生するクロスレールのたわみがこれまで大きな課題となっていました。「UPG208CH-Li」では独自のメカニカルなクロスレール調整機構の開発により、クロスレールを取り外さず調整作業が可能。納入から数年が経過しても高い平面度が得られます。
多彩な研削パターン
左右・上下軸を同期制御した「クラウニング研削」や、旋回といし軸(オプション)による大型ワークの溝研削や顎下研削にも対応します。
機上測定により、補正追加工の自動化を実現
高い位置決め精度による機上測定に対応。加工後、ワークを搭載したまま自動計測を行ったり、計測結果をもとに補正追加工を行うことが可能です。独自の「MAP研削ソフト」と「OKAMOTO NCゲージ」がマクロプログラムの作成を不要とし、測定から研削パスの自動生成を実現。作業者の負担軽減と加工時間を大幅短縮を同時に実現します。
エコモード
エコモードを利用することで、加工中の消費電力を抑えることができます。省エネを行いながら高精度の加工を実現する、環境に優しい機能です。
独自開発の様々な機能が究極の平面加工をサポートする「UPG208CH-Li」。サイズバリエーションも豊富なため、様々なワークサイズに対応が可能です。ワンランク上の平面研削盤の導入をご検討の際は、ぜひ候補に入れたい機種の1つです。