5軸加工を高効率化!焼ばめホルダ「スリムライン モノカーブ」

MSTコーポレーションが開発する焼ばめホルダ「スリムライン」シリーズ。このうち、5軸加工での高能率化を目的として開発された「スリムライン モノカーブ」は、ホルダの先端から根元にかけて2字曲線を描いたカーブ形状が特徴のツールホルダです。

今回は「スリムライン」シリーズ第三弾として、5軸加工に最適な「スリムライン モノカーブ」をレビューします。

特徴

先端は細く、根本は太く
「スリムライン モノカーブ」は先端部が細く、根本は太い形状のため長くても剛性があります。干渉回避性能に優れているので同時5軸による複雑形状の加工でも安定したパフォーマンスを発揮します。

ホルダ本体の長さは90から300までと非常に幅広いサイズに対応し、先端形状も細いものから太いものまで様々な種類がラインナップされています。


PRポイント

500種類のバリエーションで5軸加工をサポート
「スリムライン モノカーブ」はホルダ本体の根本が太いため、同シリーズの「モノ3°」と比較すると干渉域はやや増えますが剛性は「モノ3°」よりも高く、長さや太さによって違いはあるものの概ね2倍から3倍の高剛性を誇ります。

そして、高い剛性は同時5軸加工の際に大きなメリットをもたらします。従来のホルダではワークへの干渉を避けるために工具の突き出し量を長くする必要がありますが、それが加工中における工具の「びびり」の発生へと繋がるため、安定した加工が難しくなります。

「スリムライン モノカーブ」は独特のカーブ形状と短い工具の突き出し量によって「びびり」を抑え、安定した同時5軸加工をサポートしてくれます。

サイズバリエーションは500種類。同シリーズの「モノ3°」や「2ピースタイプ」と同様に通常の「スリム型」、肉厚の「レギュラー型」、ホルダの端面からクーラントを出すことができる「フラッシュ型」など、加工する内容に併せてホルダ形状を選択できます。

同時5軸加工のように、傾斜や回転が伴う加工はどうしても工具の干渉が気になります。5軸加工の高効率化を目的に開発された、まさに同時5軸のためのツールホルダ「スリムライン モノシリーズ」。まだお使いでない方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。