既存の工具棚にタブレットを置くだけで工具管理をDX化!「Tool Cellar SWEEP」
大昭和精機が提供する「Tool Cellar SWEEP(ツールセラースウィープ)」。すでにお使いの工具収納棚にタブレットを置くだけで工具管理が実現できる画期的なツールです。
現場の5S推進、コスト削減に大きな効果をもたらす工具管理。今回は現場のニーズから生まれた工具管理システム「Tool Cellar SWEEP」の概要をレビューします。
特徴
既存の工具棚を利用し、工具管理のDX化を実現
大昭和精機には、工具管理システムと工具収納棚が一体になった「Tool Cellar GENESIS(ツールセラージェネシス)」という製品があります。今回紹介する「Tool Cellar SWEEP」は、既存の工具収納棚はそのままで、工具管理機能のみを付加したいというニーズから生まれた派生モデルです。
「Tool Cellar SWEEP」はおもに以下の機能を提供しています。
●工具検索機能
「引き出し内の在庫リスト」「工具一覧」から検索可能です。
●在庫機能
在庫管理に必要な「入庫」「出庫」「返却」「発注」「棚卸」に対応しています。
●再研磨品・工具寿命管理
同じ種類の工具でも、再研磨品や残寿命などの状態に応じて、収納する区画別に在庫管理が可能。工具の寿命値管理は、同社が提供する生産情報総合管理ソフト「Factory Manager」との連動で行えます。
●入出庫操作・ガイド機能
出庫処理時には「出庫数」「出庫先」「摘要」を入力します。出庫先を指定することで出庫別の在庫管理も可能です。
●発注機能
・不足リスト:発注点を管理し、不足リストを表示します。一括発注も可能です。
・発注リスト:発生処理したデータは「発注リスト」で管理します。「発注リスト」からの入庫処理、納期遅延の確認も可能です。
●棚卸機能
収納場所ごとの在庫数を表示します。棚卸業務にかかる工数を軽減します。
PRポイント
「5S」の推進に貢献
工具管理は5Sの徹底に直結します。
工具置き場から必要になりそうな工具をまとめて持ってきて、余った工具は工具置き場に戻さずに機械の周辺に置きっぱなし。気づいたら作業台が使わない工具でいっぱいだった・・・。皆さんも一度はこういった経験をお持ちなのではないでしょうか。
「Tool Cellar SWEEP」では、工具を取り出す際に数量と種類を入力する必要があるため、必要な工具は都度、工具棚から必要な分だけ持ってくることを習慣化するツールとして活用できます。
コスト削減
適切な工具管理を行うことは、コスト削減にも貢献します。
先ほどの使わない工具が各機械の周りに置きっぱなしになってしまう例を想定します。実際には在庫としてあるにもかかわらず、工具発注の担当者は工具置き場に不足していると考えて、工具を発注してします。この現象が、それぞれの担当者・機械で発生した場合、本来なら発注不要な工具を発注することで、余分な経費が発生してしまいます。適切な工具在庫管理を行うことで、コスト削減も期待できます。
既存の工具収納棚を使いつつ工具管理をDX化することで、製造現場の5S推進、コスト削減といったメリットが得られます。それだけでなく、適切な工具管理は現場の生産性向上にも繋がります。現場のDX化をご検討の際は、まず「Tool Cellar SWEEP」で工具管理のDX化から始められてはいかがでしょうか。