ビッグプラスシリーズの寸法精度維持に貢献!「ビッグプラスゲージ」

大昭和精機が提供する「ビッグプラスゲージ」。同社製の二面拘束ホルダ「ビッグプラス・ツーリングシステム」を安全かつ高精度な状態で利用するために提供されている、「ビッグプラス」主軸向け専用ゲージです。

独自の二面拘束ホルダを安全かつ高精度に運用していく上で、工作機械メーカーでは徹底的な主軸の寸法管理が行われています。「ビッグプラスゲージ」はその際に使用され、「ビッグプラス・ツーリングシステム」の品質維持に日々貢献しています。今回はそんな「ビッグプラスゲージ」の特徴をレビューします。

特徴

基準ゲージシステムを確立し、徹底した寸法管理
「ビッグプラス・ツーリングシステム」は、機械主軸とホルダのテーパおよびフランジ端面の2面を同時密着させることによって高剛性・高精度加工を可能にした、「BIG・PLUS(ビッグプラス)」商標でおなじみの7/24テーパ二面拘束ホルダシリーズです。

そして、ビッグプラス仕様の工作機械主軸は同社オリジナルのマスタゲージである「ビッグプラスゲージ」を元に製作されています。「ビッグプラスゲージ」は、二面拘束のマスターゲージ、それを測定するときに使う計測器、マスタアーバで構成されています。

PRポイント

工作機械メーカーやツールメーカーで徹底した寸法管理を実施
工作機械は機種ごとに主軸剛性やクランプ力が異なるため、弾性変形による引き込み量が変わります。同社では、引き込み量に応じたクリアランス値を設定・マニュアル化。クリアランス値を基にあらゆるビックプラス主軸が最適な状態で二面拘束が得られるよう、各工作機械メーカーでは徹底した寸法精度管理が行われています。

各工作機械メーカーが同じ規格に基づいて製造・検査しなくてはならないため、2年に一度、各工作機械メーカーからマスターゲージを回収、校正して戻すという作業が行われています。もちろん、これはBBTのビッグプラスのツールを製造しているツールメーカーも同様です。

こうした一連の管理を行っていくことで、どの工作機械でも安心して「ビッグプラス」の二面拘束ホルダを使用することができるというわけです。

工作機械メーカーとツールメーカーが協業しながら、徹底した寸法管理のもとで製造されている「ビッグプラス・ツーリングシステム」。普段、ユーザーからはなかなか見えづらい部分ではありますが、今回紹介した「ビッグプラスゲージ」の存在が、「ビッグプラス」ブランドの品質と信頼を下支えしていると言えるかもしれません。