高剛性・高切込み・高送りで深彫加工を最適に! オイルホール付カッタ用アーバ「FMH強力型」
MSTコーポレーションが提供するオイルホール付きカッタ用アーバ「FMH強力型」。大径の超硬合金を内蔵することによって「高剛性」を実現し、特に大物ワークの深彫り荒加工における「高切り込み」「高送り加工」に威力を発揮する優れものなアーバです。
加工深さに応じて異なる有効長を使い分けることで、従来製品より切削能率が2倍にアップした「FMH強力型」。今回はその特徴をレビューします。
特徴
超硬合金内蔵でインサートの長寿命化
大径の超硬合金を内蔵していることで突き出しの長い加工でもたわみが少なく、加工時間の短縮が実現できます。L/D(突き出し長さの割合)は3~6となり切削能率は従来比2倍に向上しています。ビビりを抑えることによってインサートの欠損や寿命の低下を防ぎ、長時間安定した加工が行えるのが特徴です。
ビビりを抑え、加工能率を向上
従来のスチールアーバと「FMH強力型」の切削能率を比較してみました。 従来のスチールアーバで加工した場合、切り込み深さが3.5mmなら問題なく加工することができますが、切り込み深さを4mmに上げるとビビりが発生してしまいます。
一方、「FMH強力型」で加工した結果、切り込み深さが5mmでも問題なく加工できました。切り込み深さを5.5mmまで上げてようやく少量のビビりが発生。従来のスチールアーバと比較して、効率的かつ安定した加工が行えるのが確認できました。
PRポイント
シリーズ拡充で大物ワークの深彫りも「高切込み・高送り」
「FMH強力型」の有効長は、現在60mm~360mmまでラインアップが拡充されています。
大物ワークにおける深彫りの荒加工では、加工深さに応じて有効長の異なる「FMH強力型」を使い分けることで、高切り込み・高送りによる加工が行えます。
超硬合金の内蔵によって高剛性化が図られた「FMH強力型」は、インサートの長寿命化とビビリの少ない安定した深彫り加工を実現してくれます。このような特性から夜間の長時間運転や無人化にも向いており、幅広い場面で活躍を見せてくれそうです。