複合加工機とAI・デジタルツイン技術が融合!革新的な自動化で生産性を向上「INTEGREX i-250H S」

ヤマザキマザックが提供する「INTEGREX i-250H S」。AIとデジタルツイン技術を取り入れ高効率なデジタル製造を提供する新しいコンセプトの複合加工機です。

フルオートメーションに対応し製造プロセスを一新させる「INTEGREX i-250H S」を今回はレビューします。

特徴

自動化への対応力を高めるべく、デザインと機能を一新

「INTEGREX i-250H S」は機械のパフォーマンスと自働化への対応力を向上させるべく、デザインと性能が一新されました。

デザイン面では「機械前面フラットデザイン」を採用し、自動化オプションへの対応が容易となったほか、機能面ではX・Y軸ストロークを拡大して大きな加工エリアを確保。さらに新規に設計されたコンパクトミル主軸、強力かつ高精度なビルドインモータ旋削主軸を標準装備し、高速・高精度加工を実現します。

この他にも工程集約を実現する第二主軸仕様や下刃物台仕様も選択可能です。

バーフィーダ取り付け対応

棒材を供給するバーフィーダの取り付けが可能です。共用のバーフィーダインターフェースにより国内の各種バーフィーダはもちろん、海外製のバーフィーダの取り付けにも多くの実績があります。

「バーフィーダスケジュール機能」を活用することで、変種変量生産やセット生産に対応できます。

ガントリーローダシステム

長時間の自動化を容易に実現する「ガントリーローダシステム」は、独自構造の採用により全高のコンパクト化やワークのロード/アンロード時間の短縮を実現します。

ワークコンベアは機械の左側にも設置でき、機械を複数台連結することも可能です。ユーザーの加工形態やワーク形状によって最適なワークハンド、ワークコンベアを選択することができます。

Mazak AUTO FLEX CELL

自走式の多関節ロボットと各種ストッカを機械正面にコンパクトに配置し、ワークの搬入出やチャック爪の供給、特殊ツール交換など、さまざまな段取り作業の自動化が実現できます。

なお、「Mazak AUTO FLEX CELL」は単体機として導入した後でも後付けが可能です。

マザトロールCNC装置「MAZATROL Smooth Ai」

「MAZATROL Smooth Ai」は高い操作性と高速・高精度な制御を可能にします。
さらに、AI機能の搭載と高度なデジタルシミュレーションであるデジタルツイン技術によって工作機械からデータを取得し、オフィスにあるパソコン上に仮想空間を構築。オフィスにいながら効率的な機械段取り、そしてデータ分析による改善が図れます。

高度な自動化をサポートするソフトウェアと数々の機能がユーザーの生産性向上を実現します。

PRポイント

徹底した熱変位対策

◆Aiサーマルシールド

「Aiサーマルシールド」は主軸回転速度や機体に設置された温度センサーの情報によって刃先位置の変化を抑制します。温度変化・機械位置・クーラントON/OFFなどを考慮したきめ細かい機械制御により連続加工時の精度を安定。従来よりも機能を向上させ、より高度な補正が可能になっています。

さらに、加工後に行う計測のデータを蓄積し学習させることで、ユーザーの加工環境に合わせた最適な熱変位補正を行うことができ、加工精度を安定してくれます。

◆旋削主軸・ミル主軸の発熱対策

主軸軸受け部分と駆動モータ部分の外筒部に、温度管理された冷却油が循環します。それぞれの発熱による主軸の熱変位を抑えることで加工精度の低下を防ぐことができます。

◆X・Y・Z軸の全軸にボールネジ軸心冷却を標準装備

温度管理された冷却油をボールねじ内部に通すことで、ボールねじの発熱やサーボモータからの熱影響を抑えることができます。

製造現場ではデータとデジタル技術を活用した生産プロセスの変革が急速に進んでいます。

AI・デジタルツイン技術を取り入れ高効率なデジタルマニュファクチャリングを実現する複合加工機「INTEGREX i-250H S」。一新されたデザイン、そして常に変化する生産現場のあり方にいち早く対応した機能が豊富に搭載されており、製造現場に変革をもたらしてくれる1台です。是非チェックしてみてください。