20.000回転でも飛散なし!高い切粉の排出性と高寿命化を実現する「ジェットクーラントソリューション」

日研工作所が提供する「ジェットクーラントソリューション」。クーラントスルー対応の「Jタイプナット」とジェット式サイドスルー対応の「Jキャップ」を組み合わせることで、オイルホールが無い刃物でも標準コレットのままクーラントスルーを実現します。

キャップ側に切られた独自の三角溝から竜巻状のクーラントを噴射。20,000回転を超える高速回転領域でもクーラントが飛散せずに切粉を吹き飛ばす「ジェットクーラントソリューション」を今回はレビューします。

特徴

ナットとキャップの交換だけでクーラントスルーに対応

「ジェットクーラントソリューション」はナットとキャップを取り替えるだけで、同社の標準コレットチャックがジェット噴射型に変身します。

取り付け方法も非常に簡単で、「Jナット」の内側に切られているネジ部分に「Jキャップ」を締めるだけです。「Jキャップ」には3か所の小さな三角溝が形成されており、その溝からクーラントが吐出される仕組みです。

ホルダ本体をクーラントスルー対応のものに変えることなく、ナットとキャップを変えるだけなので大幅なコストダウンにつながります。なお、キャップはクーラントスルー対応の「Jキャップ」のほか、オイルホール付刃物による刃先スルーに対応する「Cキャップ」も用意されています。

独自の機構が刃先への的確なクーラント噴射を実現

「ジェットクーラントソリューション」はコレットのすり割りからではなく、3か所の小さな三角溝(赤丸部分)からクーラントを強力噴射することで、刃先へ的確にクーラントを供給します。

高速回転でも飛散しないクーラント

三角溝からのジェット噴射が竜巻状に変わり、切粉の侵入を防止します。

左側の写真は標準のコレットをセンタースルーで使っています。
コレットのすり割りからクーラントが吐出・飛散してしまっており、工具の先端にクーラントが行き渡らず、傘のように広がってしまっています。

一方、右側は「ジェットクーラントソリューション」を使ったものです。回転数を上げてもクーラントが拡がることはありません。

PRポイント

対応ホルダのラインアップも充実

「ジェットクーラントソリューション」は、同社の「スリムチャック」や「メジャードリームホルダ」に対応。標準仕様のナットとキャップをそれぞれ「ジェットクーラントソリューション」用アクセサリに交換するだけで、センタースルーに対応したクーラントコレットに変身します。

「ジェットクーラントソリューション」の利用によって切粉の排出性が向上するだけでなく、コレットすり割部への微小切粉の侵入を防止します。刃物の冷却効果も高くなるため、長寿命化が図れます。

切粉の排出量が多いアルミの高速切削をはじめ、セラミックやガラスなどの脆性材料の加工にも威力を発揮。洗浄や切粉の詰まりによって機械を止めることも無くなるため、自動化にも大きく貢献します。日研工作所の「ジェットクーラントソリューション」、是非お試しください。