工作機械とロボットの操作を一体化!次世代ロボットシステム「LB3000EXⅢ ARMROID」
オークマが提供する「LB3000EXⅢ ARMROID」。スマートマシンの加工室内に内包される「超融合内蔵ロボット」と、ティーチングが容易で通常の工作機械と同じ操作感で使用できる「革新的ロボット操作系」により、自動化と生産性革新を実現する次世代ロボットシステムです。
今回は1サドルCNC旋盤『LB3000 EXⅢ』にロボットをビルトインした「LB3000EXⅢ ARMROID」の概要をレビューします。
Contents
特徴
機械側には新世代CNC「OSP-P500」を搭載
「LB3000 EXⅢ」には生産能力を最大限に引き出すことができる新世代CNC「OSP-P500」が搭載されています。瞬時に高精度な加工時間見積りができるため、加工が終了する時間を見越した最適な生産計画が策定できます。
「OSP-P500」で新たに導入された「スマートOSP操作」は、GコードやMコードでの加工プログラムを知らない初心者の方でも簡単な操作で高度な加工を実現。ガイダンスに従って図面情報を入力するだけで加工プログラムが作成できます。
工作機械もロボットも操作できる
馴染みのある工作機械用のNC制御盤でロボットと工作機械の両方を操作することができます。
ロボットの動作プログラムは、独自開発のロボット操作ツール「ROID Navi」のガイダンスに従ってデータを入力するだけ。始点と終点を教示してパラメータを入力するだけで、ぶつかることのない最適な動作経路を自動生成してくれます。ロボット操作の初心者でも導入初日から安心して操作することができます。
さらに、工作機械に付属するパルスハンドルにも対応。ロボットの位置の微調整などがハンドル操作で簡単に行えます。
3Dシミュレーション機能も搭載されているので、実際にロボットを動かす前に干渉の有無などを確認することができます。
ビルトインロボットが機内で加工をサポート
「LB3000EXⅢ ARMROID」には、ビルトインロボットだからこそ可能な大きな特徴があります。それが、従来のロボットでは困難だった加工機内での加工サポートです。
ワークの着脱や反転はもちろん、長尺ワークの加工などではワークの固定をサポートすることで加工中のびびりを抑制できます。 また、ロボットハンド先端から吐出されるミキシングブローによって切粉の巻き付きを抑制したり、加工機内を清掃して切粉の堆積を抑制するといったことも可能です。
人とロボットで作業をシェア
「LB3000EXⅢ ARMROID」に移動式のワークストッカをセットするだけで、単体機からロボット自動化セルへ簡単に切り替えることができます。例えば昼間はロボットを退避させ、オペレータの手作業でワークの着脱による小ロットの加工を行い、夜間はロボットによる自動運転で量産を行うなど、フレキシブルな生産体制が構築できます。
PRポイント
専門知識不要!機械と同じ感覚でロボットを操作
「LB3000EXⅢ ARMROID」はロボットの導入においてこれまで必須だったティーチング、そしてインテグレータが不要。簡単に導入できる点が大きな特徴です。
機内に組み込まれたロボットのため、機械を据付けるだけでロボットのセットアップが完了。ロボットの専門スキルが無くても、機械と同様の感覚でロボット操作が可能なのでインテグレータも不要です。さらに、加工プログラムは対話形式で簡単に作成できるので、難しい操作が一切不要となる点もポイントです。
動作プログラムをはじめ、工作機械とは異なる専門スキルがロボットには要求されます。そのため、ロボットによる自動化システムを構築する際は、システムインテグレータへ依頼することを検討される方が多いのではないでしょうか。
ロボットと機械の操作を一体化させ、自動化に貢献する「LB3000EXⅢ ARMROID」。製造現場の自動化をさらに身近にしてくれる注目のシステムです。ぜひ同社にて実機をご覧になってみてください。