安心と信頼の高精度!ロングセラー立形マシニングセンタ「MB-46VⅡ」

オークマが提供する「MB-46VⅡ」。販売実績1万台以上を誇る同社のベストセラー機、立形マシニングセンタの「MB-46V」をフルモデルチェンジし、作業性と加工精度をさらに高めた後継モデルです。

新世代CNC「OSP-P500」を搭載し、高精度と高生産性、そして脱炭素を高いレベルで実現したグリーンスマートマシン「MB-46VⅡ」を今回はレビューします。

特徴

切削時間と非切削時間を大幅に短縮

「MB-46VⅡ」は、切削時間と非切削時間の短縮によるスループット向上と消費電力削減を同時に実現しています。

  • 送り軸のスピードアップによる切削時間の短縮
  • 主軸内クーラント吸引により工具や主軸内の残留クーラントを取り除くためのエアブローが不要になり、工具交換時間を短縮
  • ATCシャッタを従来のエア駆動式から電動化し、軸移動との連動で動作時間を短縮

切粉トラブルの排除

機械の稼働率を下げる要因となる切粉のトラブル対応や清掃作業を減らすため、切粉の排出能力が大幅にアップされています。 機械カバー形状の変更や機内コンベアの改良に加えて、Y軸カバー洗浄、テレスコカバー洗浄を標準装備。切粉清掃の回数を減らし、作業者の負荷を軽減してくれます。

高精度・高生産性

「MB-46VⅡ」はオーバーハングの小さな高剛性門型構造を採用。鋳物構造などの改善により、直線軸の動作時に発生する微細な振動を60%低減するなど、従来機種と比較してさらに高精度な加工が実現できます。

さらに、機械が自律的に高精度を安定・維持する知能化技術「サーモフレンドリーコンセプト」を採用。室温が8℃変化する工場環境であっても経時加工寸法変化は5μm。従来機比38%の制度面の向上を達成しています。

テーブルサイズは幅760mm×奥行460mmとなっており、標準主軸には最大出力22kW、最大トルク199N・mの強力主軸を装備。高能率加工によって加工時間の短縮と高い生産性を実現します。

自動化システムへの対応

「MB-46VⅡ」にはユーザーの生産形態にマッチした省人化ソリューションが準備されています。面倒な切削液タンクの清掃時間を削減し、機械の安定稼働に寄与するスラッジレスタンクは、タンク内で切削液を一定の速度で還流させ、効率的にスラッジを回収します。長時間稼働でも切削液の交換頻度を大幅に削減すると同時に、切削液廃棄による環境負荷も低減します。

加工時間に応じて拡張可能なATCマガジン、油圧・空圧ポートは最大で13ポート使用可能です。柔軟な治具対応により、様々な形状のワークの自動着脱にも対応できます。

そして、機械をフレキシブルに自動化する移動式協働ロボットや、周辺機器とロボットを組み合わせた自立型多関節ロボットなど、生産量に応じた自動化が可能です。まずは単体機として導入し、納入後に必要に応じてロボット対応することもできるようになっています。

PRポイント

脱炭素・省エネを高いレベルで両立

機械が自律的に高精度を安定維持する知能化技術「サーモフレンドリーコンセプト」と省エネルギーシステム「ECO Suite Plus」により、一般的な工場環境においても高精度を維持したまま消費電力を最小化することができます。

従来機から受け継ぐ高精度と高生産性に加え、高い省エネ効果を備えた新モデル「MB-46V II」。主軸のラインナップも9種類と豊富なため、あらゆるワークや加工にベストフィットする主軸が選択可能です。ぜひ同社にて実機をご覧になってみてください。