クラス最小の設置スペースで最大の生産性を実現!「MV12BxⅡ」

ニデックマシンツールの新製品となる門形マシニングセンタ「MV12BxⅡ」。グループ企業のニデックオーケーケーと共同開発した本機種は、限られたスペース内に設置したい」「メンテナンスは楽なほうが良い」「非切削時間を短縮したい」「40番主軸では物足りない」「ランニングコストを低減したいといった悩みを解決すべく誕生した、ユーザーファーストなマシニングセンタです。

「あらゆる産業のあらゆる加工に対応できる高能率マシン」をコンセプトに、従来機からさらに大きく進化を遂げた最新機種「MV12BxⅡ」をレビューします。

特徴

クラス最小の設置スペースながら、ワイドな加工エリア

機械長さは5,800mm、機械幅・機械高さは3,460mmとなっており、必要な設置面積は同タイプの他社機と比較して最小レベルを実現しています。また、テーブルサイズは1,600×1,300、X・Y・Z軸のストロークは1,600×1,300×660で、床面積に対する加工面積の比率は同サイズの門形マシニングセンタの中で最高クラス。一般的なマシニングセンタでは対応が難しいサイズのワークも加工でき、さらに設置スペースは最小限という、多くのユーザーが待ち望んだ仕様となっています。

クラス最速レベルの送り速度で非切削時間を大幅短縮

早送り速度も、X・Y・Z軸が48×32×32(m/min)と、同クラスのマシン比で最速レベル。ボールねじ中空冷却構造とダブルアンカー方式のボールねじサポートが全軸の早送り速度を従来機から大幅に向上させ、クラス最速レベルの送り速度を実現。非切削時間を大幅に短縮します。

新しくなったビルドイン50番主軸

長年積み上げてきた両社の技術力とノウハウをベースに、新たな50番主軸(ビルドイン主軸)を開発。低速域でのトルクを確保し高能率な重切削が行えるため、金型ユーザーをはじめ50番主軸でバリバリ削りたいというユーザーニーズにしっかりと応えてくれます。7000min-1の最高主軸回転数は高速加工にも対応し、小径工具での加工も可能。鋳物からアルミまで幅広い加工が行えます。

長期間安定した高剛性ボディ

「MV12BxⅡ」の機械本体は箱型構造となっており、各軸案内面にはリニアローラーガイドを採用。これにより重切削を可能とする高剛性を備え、かつ長期間にわたってローメンテナンスで高精度を維持することができます。

PRポイント

省エネ・低ランニングコストな「楽々メンテナンス」「エコオペレーション」

主軸・潤滑系統をオールグリス化することで、オイルミスト・オイルエア用潤滑油の補給やグリスの手差し給油など、機械の運転時に使用される各種の油を大幅削減します。給油は約半年に一度、専用のグリスカードリッジの交換のみとなっています。

メンテナンスパネルはNC操作盤のすぐ横にあり、容易にアクセスできます。

さらに省エネ・低騒音の電源パワーユニットを採用し、油圧ユニットレス化を実現することでエアの消費量が従来機から60%減とこちらも大幅削減を実現。省エネ・低ランニングコストに貢献します。

豊富なオプションの選択が可能に

従来機「MV12Bx」では仕様がほぼパッケージ化されていたため、オプション追加によるカスタマイズは難しかったのですが、「MV12BxⅡ」では自動ワーク計測や自動工具長計測などの各種自動化をはじめとした様々なオプションを選択・追加できるようになっています。個別ニーズに合わせたカスタマイズができるようになったことで、さらに活躍の幅が広がりました。

グループ企業であるニデックオーケーケーとの共同開発によって新しく生まれ変わった「MV12BxⅡ」。省スペースでも高い加工能力を有する本機は、両社の得意分野の技術力とノウハウを結集することにより誕生した、まさに傑作機と言えるのではないでしょうか。冒頭で例にあげたお悩みに1つでも当てはまる方は、ぜひ同社にて実機をご覧になってください。