エンドミルでの重切削を高効率化!焼ばめホルダ「スリムライン ハイパーバージョン」
MSTコーポレーションが開発する焼ばめホルダ「スリムライン」シリーズ。このうち、「スリムライン ハイパーバージョン」は主に重切削における高効率化を追求したツールホルダとなっています。
今回は「スリムライン」シリーズ第五弾として、高速・高トルク両方の主軸に対応したエンドミル重切削用ホルダ「スリムライン ハイパーバージョン」をレビューします。
特徴
主軸特性に応じたホルダラインナップ
「スリムライン ハイパーバージョン」は高速主軸用の「ショートタイプ」と主軸剛性の高いマシニングセンタ用の「ヘビータイプ」があります。
ショートタイプは、従来の焼ばめホルダでは75が最短だったL寸を45まで短くすることで主軸への負担を軽減。切削能率を2倍に上げることができます。ショート刃長の工具を使用して工具の突き出し長を短くすることで、さらに高能率な加工が可能になります。
また、「ショートタイプ」の特徴として、ホルダのL寸を最短にすることによって超厚肉で把握することが可能になります。ホルダ長さを限界まで短くすることによって主軸への負荷を抑え、ビビり振動を低減するといった効果も得られます。
一方の「ヘビータイプ」は、他社焼ばめホルダと比較して、把握力が3倍となっています。
従来のタイプよりも工具の把持長を延長することで把持面圧力がアップし、同時に把持面積が広くなることで把握力が向上。工具の抜け・スリップを防止することができます。特に、チタンやインコネルといった難削材加工において大きな効果を発揮します。
PRポイント
30番タイプのマシニングでも重切削を実現
「スリムライン ハイパーバージョン」には、30番タイプ(BT30)のマシニングセンタ用のラインナップも存在しています(BT30はショートタイプのみ)。
「スリムライン ハイパーバージョン」を使用することで、主軸の高トルク・高出力化が進むBT30のマシニングセンタの切削能力を最大限に引き出すことが可能となります。
焼ばめホルダ「スリムライン」シリーズには、あらゆる加工シーンに対応する専用ホルダが数多くラインアップされています。
40番~50番マシンだけに留まらず、30番マシンでの重切削も強力にサポートする「スリムライン ハイパーバージョン」。マシニングセンタの加工効率をもっと上げたい、とお考えの方は、ぜひチェックしておきたいアイテムです。