防振構造内蔵のツーリングシステム「スマートダンパー」

大昭和精機が提供する、防振機構を内蔵した高能率ツーリング「スマートダンパー」。

突出しが長い加工での”びびり”によって起こる『面粗さの低下』『加工寸法の不良』『工具寿命の低下』を一挙に解決する本製品。

生産効率のアップ、そして高品位加工を実現する機能をもつ「スマートダンパー」の魅力をレビューします。

特徴

”びびり”を抑制するメカニズム

「スマートダンパー」は、カウンターダンパーとフリクションダンパーの両方の効果を持つ「特殊ダイナミックダンパー」を内蔵しています。

フリクションダンパーの効果を高めるため、内部のウエイト形状に独自技術を詰め込み”びびり”を確実に減衰。安定した加工を実現します。

防振性能の実証

今回、防振機構を搭載しているホルダーとそうでないホルダーに対してハンマーで衝撃を与え、振動が収まるまでの波形を実際に確認させていただきました。左の写真は防振機能なしホルダーに衝撃を加えた際の波形、右の写真はスマートダンパーに衝撃を加えた際の波形となっています。

防振機構の有無による減衰波形を比較した際、防振機能なしのホルダーとスマートダンパーでは明らかに振動が収まるまでの時間に違いが見られます。

豊富なシリーズ

「スマートダンパー」を搭載したシリーズは加工の用途に合わせて数多く提供されています。

深穴の荒・仕上げボーリング加工には『KAISERボーリングシリーズ』、突出しの長い正面フライス加工の安定切削には『フェイスミルアーバ H型』、内径旋削加工の”びびり”カットには『ボーリングバー/ターニングアダプタ』など、豊富なラインナップから製造現場をサポートしています。

PRポイント

KAISERボーリングシリーズ

「スマートダンパー」を搭載したKAISERボーリングシリーズは、長い突出し時の”びびり”を防止し加工条件を上げて高能率の加工を実現します。

KAISERボーリングシリーズには「スマートダンパー」による防振機構とボーリングヘッドの一体型だけでなく、CKシャンクに防振機構が搭載された『BBT50/HSK-A100』や、標準のボーリングヘッドとCKシャンクを組み合わせるだけで防振対策が可能な『CKエクステンション』と多様なバリエーションを誇っています。

フェイスミルアーバH型

防振機構を内蔵したフェイスミルアーバH型では、カッタ本来の加工能力を余すことなく引き出し、高速かつ高能率の加工を実現します。

突出しの長い正面フライス加工の場面でも安定した切削を可能にし、さらに様々なカッタサイズをシリーズ化しているため、加工に応じて柔軟にカスタマイズを行うことができます。

ボーリングバー/ターニングアダプタ

内径切削用ボーリングバー/ターニングアダプタは、強化されたダイナミックバンパーによって荒・仕上げ加工の”びびり”を瞬時に減衰させます。

加工径はΦ40から選ぶことができ、ターニングアダプタによる最大工具突出し長さはMAX7.9Dとなっています。

特殊ダイナミックダンパーを搭載した防振機能付きツーリングシステム「スマートダンパー」。

その突出した防振機能は突出しが長い加工の悩みの種である”びびり”を減衰させ、製造現場に安定かつ効率的な加工を提供します。突出しが長い加工に課題をお持ちの製造現場にオススメしたい「スマートダンパー」、ぜひチェックしてみてください。