縦型専用低把握力チャック「VSP21」

北川鉄工所が提供する、縦型専用把握力チャック「VSP21 」。

軽切削加工に適した縦型専用3爪チャックが、特に歪みやすいとされる薄物円板ワークのチャッキングに威力を発揮。半導体関連、医療機器、光学機器などの分野で使われる、ガラスやセラミック、シリコンなどの脆性材料の研削や薄板の旋削加工に効果的です。

さらに従来のスクロールチャックの把握痕や把握歪みが発生する課題を、「VSP21」により均一化。さらに手締め作業の自動化まで実現します。

今回は「VSP21」の魅力をレビューします。

特徴

寸法&仕様

【仕様】

プランジャストローク18mm
ジョーストローク(直径)20mm
許容最大入力11kN
最大静的把握力18kN
許容最高回転速度200min-1
質量150kg
慣性モーメント6.0kg・㎡
使用シリンダY0720RE
許容最大油圧力3.2MPa

【寸法】

PRポイント

低把握力でのチャッキング

「VSP21」は、工作物を傷つけることなく、優しくチャックすることが可能です。

同社従来の21インチチャック「NV21」と比較すると、NV21は最大272kNの把握力でチャックするのに対し、「VSP21」は、わずか5~18kNでチャック可能。ソフトかつ正確な把握を実現します。

        旋盤への取付状態
  VSP21を使ったポリッシュ加工イメージ

防塵・防水仕様

「VSP21」は、IP55の保護等級を備えています。

切粉や粉塵、切削水がかかる環境でも問題なく使用可能で、もちろんドライ加工の場面でも柔軟に活用できます。ただし、完全防水ではないため、水没の可能性がある状況での使用は避けてください。

省メンテナンス

「VSP21」は低フリクション構造を採用しており、チャック時の抵抗を抑え、より滑らかで安定した把握を実現します。これにより、薄物や脆性材料のワークでも安全に長時間チャッキングを維持できます。

脆性材料や薄物円板ワークのチャッキングに最適な縦型専用低把握力チャック「VSP21」。

手締め作業の負担や把握痕、把握歪みに悩みを持つ製造現場に、おすすめしたい製品です。

ぜひチェックしてみてください!

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