「Mastercam」の豆知識|エクスポート&インポート編

全世界で28万シート以上のインストール数を誇る、圧倒的シェアの3次元CAD/CAMソフト「Mastercam」。国内でも30年以上にわたって販売されており、部品加工や金型加工など様々な業種で広く愛用されています。

そんな「Mastercam」のちょっと役立つ豆知識、お探しの方も多いのではないでしょうか。

今回は作成したツールパスの書き出し・読み込みができる「エクスポート&インポート」機能をご紹介!
Mastercamを使って効率的に作業をしたいユーザーの皆さん、必見の内容です。

エクスポート

エクスポートとは

ツールパスとは、CADで設計したモデルを切削加工する際、工具をどのように動かして加工するかを指示するデータのことを指します。一般的にはCAMで作成する加工データがこれに該当します。

Mastercamの「エクスポート」機能は、作成したツールパスを保存し、別の加工の際に読み込んで使用するための機能です。

エクスポート機能の使用方法

「エクスポート」機能は、ツールパスマネージャ上で右クリックをすることで表示されます。(写真左)

「エクスポート」を選択すると、ウインドウ画面が立ち上がります。

ここで保存したいツールパスを指定します。(写真右)

保存したいツールパスを指定した後は、+マークをクリックし確定させます。(写真左)

『正常にエクスポートされました。』のメッセージが表示されるとエクスポート完了となります。(写真右)

エクスポートしたツールパスは使用した工具、切削条件などが維持されたまま『.mcam-operations』ファイル形式で保存されます。

保存ファイル名の変更

エクスポートを行う際、保存するツールパス名を変更することができます。

ウインドウ画面の上部にあるファイルマークをクリックします。

保存したいファイル名を入力し、保存をクリックします。

インポート

インポートとは

Mastercamの「インポート」機能とは、「エクスポート」機能を使用して保存したツールパスファイルを読み込む機能です。

「インポート」機能を活用することでツールパスを作成する時間が短縮でき、作業効率を大幅に向上させることができます。

インポート機能の使用方法

「インポート」機能は、ツールパスマネージャ上で右クリックをすることで表示されます。

「インポート」を選択後、ウインドウ画面が立ち上り下記操作で呼び出したいツールパスを選択します。

①ウインドウ画面のファイルアイコンをクリック(写真左)

②「エクスポート」で保存済みのツールパスファイルを指定(写真右)

ウインドウ画面で指定したツールパスが反映されているか確認し、右下の+マークで確定させます。

「正常にインポートされました。」のメッセージが表示されると、ツールパスマネージャ上に呼び出したツールパスが表示されます。

インポートの注意点

インポートしたツールパスには工具や切削条件が維持されていますが、加工範囲はリセットされます。
そのため、インポートした後に加工範囲を再度設定する必要があります。

設定は各ツールパスの【図形】から行います。

選択後は、【図形】項目の右側に選択した範囲の要素数が表示されます。

穴加工のように同じ位置に複数の工程のツールパスを割り当てる場合には、加工範囲を再設定した後、右クリックメニューの「選択されているものをすべて置換」で複数のツールパスに加工範囲を割り当てることができます。


今回はツールパスの書き込み・読み込みができる「エクスポート&インポート」について紹介しました。
ですが、「Mastercam」にはまだまだ便利な機能が豊富に用意されています。

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