ちょっと待った!製造業=「3K」のイメージを払拭しよう!

「3K」。

製造業の仕事にこんなイメージを持ってる方、わりと多いのではないでしょうか。
そして、この言葉のイメージだけで製造業を就職先や転職先の候補から外してたり・・・してませんか?

「正直もったいない!」

かつて「3K」と呼ばれていた製造現場の労働環境は、デジタル技術の進歩とそれを導入する企業が増えたことにより大きく改善しています。

就職先や転職先の選定は、このコラムを読んでからでも遅くないはず。
現在、製造業が進めている「3K」改革を一緒に見てみましょう!

3Kと製造業

3Kとは

「3K」は「きつい」「汚い」「危険」の特徴を持つ仕事を総称する言葉として使われています。

作業着を着て仕事をする、いわゆる「ブルーカラー」の仕事に多いのが特徴です。
ブルーカラーは肉体労働が中心のため、必然的に「3K」の要素を満たす仕事が多くなる傾向にあります。

製造業界3Kへの課題

「3K」と言われる業界には主に介護業界・建設業界・清掃業界などが挙げられますが、製造業界も当てはまるとされています。

改善傾向にあるとはいえ、「3K」イメージの払拭は製造業界にとって大きな課題です。
「3K」が持つマイナスイメージによって人材の確保が難しくなっており、特に現場で働く技能人材が非常に不足しています。

3K大改革!

そんな状況の中、製造現場ではデジタル技術を用いたDX化を推進し、製造現場の「3K」をさらに改善していこうと努力しています。

ここでは数あるデジタル技術の中から「3Dプリンティング」の技術に焦点を当て、製造業が取り組む「3K」改革の一部をご紹介していきます。

きつい -kitsui-

「きつい」と聞くと、「重労働」をイメージされるのではないでしょうか。

たしかに機械加工における材料は金属のため、サイズが大きくなれば当然重くなり重労働化する傾向があります。重い材料の上げ下ろしや運搬作業は作業者にとって大きな負担です。

こうした大型の製品を製造する際、一部もしくはすべてを3Dプリンターに置き換えることができれば、作業の重労働化を大いに改善することができます。

近年の3Dプリンターは造形サイズのバリエーションも多く、さらに造形後すぐに製品として使うことができる高精度のものが開発されています。

また、3Dプリンターの中には産業用ロボットと組み合わせることで、1㎥ほどの製品を作り出すこともできます。1㎥といわれても想像しにくいですが、イメージとしては小学校にある跳び箱8段ぐらいの大きさの製品を3Dプリンターで作ることだってできるんです!

汚い -kitanai-

金属を削って製品を作り出す仕事では油を使用したり加工くずが発生したりすることから、あまりきれいな職場環境ではないというイメージがあります。どの企業も職場環境をクリーンにするため油や加工くずのケアをしていますが、それでも金属加工の製造現場では油や加工くずは切っても切り離せない存在です。

しかし、これらも3Dプリンターを使った製造にシフトチェンジすることができれば油を使うことはありません。製法も材料を削る加工とは違うため、通常の製造過程で発生する加工くずの排出をなくすことができます。

危険 -kiken-

危険を伴う作業では安全管理の徹底が一番重要になりますが、例えば刃物を使うような製造工程を3Dプリンターで代用できれば安全性を高めることができます。

慣れていない方でも安全に作業をすることができますね。

まとめ

3Dプリンターをはじめとするデジタル技術の導入によって、「3K」のイメージでこれまで敬遠されてきた製造業界がクリーンな労働環境へと向かっています。

デジタル技術の導入は「3K」改善やイメージの払拭だけでなく、これまで肉体労働のイメージが強かった製造現場に変革をもたらしています。体力に自信がなく製造業界を敬遠してきた方も、技術的な分野で活躍する機会が多く存在します。

是非、製造業界にも目を向けてみてください!あなたの得意が活きる現場があるかもしれません!