ジェービーエムエンジニアリングが提供する「ADDITIVE Master LUNA（アディティブ マスター ルナ）」。3Dプリンティング技術を使った積層造形による製造手法「アディティブ・マニュファクチャリング（AMや付加製造とも呼ばれます）」をソフト面でサポートする、AM専用CAMソフトです。

今回は「ADDITIVE Master LUNA」を実際に使ってみてわかった機能や使用感をレビューします。

特徴

「ADDITIVE Master LUNA」はCAD/CAMソフト「Mastercam」上で動作するAM専用CAMです。おもに金属積層造形におけるデザイン・パラメータ設定・シミュレーションまでの一連の機能を提供しています。

独自の5軸加工エンジンとAMに特化したパラメータ設定をもとに、金属積層造形における最適なパスを生成。ワークの欠損部分の補修、形状を部分的に足す付加造形、一からの形状積層、補強のための表面コーティング、溶融凝固の特性を活かした異種材の接合など、守備範囲の広い造形パターンをサポートします。

積層造形方式もレーザーメタルデポジッション（LMD）、レーザー積層造形法（SLM）、ワイヤーアーク積層造形法をはじめとする多くの方式に対応。さらに、造形したワークの二次加工が必要な場合、ワークを機上計測してターゲットの寸法と実測値の差分を抽出し、必要な箇所にのみ切削パスを生成するといった運用ができます。工具負荷の低減だけでなく、サイクルタイムを劇的に短縮します。

PRポイント

・「ADDITIVE MASTER LUNA」は「Mastercam」上で動作しますのでMastercamユーザーであれば直感的に操作でき、違和感なく使用できます。

・積層造形のシミュレーションでは任意の箇所を拡大表示できるため、積層ピッチの状態確認はもちろん、空洞が生じる箇所や脱落しそうな箇所を視認して都度修正ができます。

「ADDITIVE Master LUNA」使ってみた！

「ADDITIVE MASTER LUNA」を実際に使ってみました。
画面まわりはほぼ「Mastercam」なので、Mastercamを使ったことがある方であれば見慣れた画面で操作できます。入力コマンドの数もそれほど多くないのでスムーズに習得できそうです。

一からの積層造形はもちろんですが、金型補修や改造案件、欠損部分に対する形状追加といった活用で特に効果が発揮されるように感じました。

金属積層造形で作成したワークに対して、切削で仕上げ加工を行うケースも少なくありません。そこで、切削加工用のCAMソフトとして「Mastercam」が活躍してくれます。「Mastercam」をすでにお使いの方はもちろん、これから金属積層造形を始めようと考えられている方は、その専用ソフトとして「ADDITIVE Master LUNA」をあわせてご検討されてみてはいかがでしょうか。

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