自動ジョー交換用エンドエフェクタ「BR-AJC_E」

北川鉄工所が提供する、自動ジョー交換用エンドエフェクタ「BR-AJC_E 」。
多関節ロボットと組み合わせて稼働させることで、同社が提供するBR/BRTチャックのワークを固定するジョーの無人交換を実現する本製品。旋盤加工における多品種ワークの製造の自動化を強力にサポートしてくれます。
今回は「BR-AJC_E」の魅力をレビューします。
特徴
製品仕様
「BR-AJC_E」は3種類に分かれ、それぞれBR/BRTチャック(BR06/BRT06・BR08/BRT08・BR10/BRT10)の型番に対応しています。
寸法は全長265㎜×全高140㎜×全幅139㎜、重量は5.5㎏となっており、多関節ロボットの先端に装着して使用します。
本体構成
「BR-AJC_E」の本体には専用ジョーを取り付けるロボットハンドが装着されており、このロボットハンドがジョーの付け外しをサポート。
反力受レバーやトルクレンチのオプションを追加することで、ジョーの交換だけに留まらず交換後のジョーの固定までを自動化することが可能になります。

システム構成
「BR-AJC_E」の導入に必要なシステムは、既存のBR/BRTチャックに加え専用Tナット、ワッシャ、Oリング付きトルクスボルトとなっており、BRチャックをベースにシステムをアップグレードさせることで工場の自動化を実現します。

「BR-AJC_E」が対応するBRチャックはジョー交換の把握精度が0.01㎜T.I.R.以下を誇ります。高精度な把握精度を維持しながら「BR-AJC_E」で自動化することで、高精度と自動化の両方を求める製造現場に新たなソリューションをもたらします。
PRポイント
段階的な導入を実現
「BR-AJC_E 」を導入することでジョーの取り付けにおける作業の自動化を図ることができますが、その自動化までのプロセスは段階的に進めることができます。
第一段階はBRチャックとTnut-plusの導入し、把握精度の向上を目指します。
第二段階はジョーの取り付けミスを低減するためにBR-AJC_Mを導入し、第三段階ではロボットと各種グリッパを組み合わせてワーク搬送の自動化を行います。
そして第四段階では、「BR-AJC_E」を導入したジョーの自動交換を実現させます。これにより多品種ワークの生産にも対応できる自動化設備を構築することができます。

キタガワハンドチェンジャーが取り付け可能
「BR-AJC_E」には、キタガワロボットハンドチェンジャーである「KWR0120」を直接取り付けることも可能です。ワーク用のロボットハンドとの同時使用も可能であるため、より柔軟な自動化を推進することができます。

多品種ワークの自動化には欠かせない、BR-AJC専用の自動ジョー交換用エンドエフェクタ「BR-AJC_E」。
BRチャックが実現する高精度な把握精度を自動化することができる「BR-AJC_E」は、多品種ワークの製造現場に効率的な環境をもたらします。旋盤加工の自動化設備を検討される際は、ぜひチェックしてみてください。