【中小企業GOTCHA】大分県・株式会社佐々木精工

ものづくり大国と呼ばれた日本の土台として、今も高い競争力を持っている工作機械産業。
「VIDEFIT(ビデフィット)」は、そんな工作機械産業を中心に、製造業界に関連したあらゆるコンテンツが集まる動画ポータルサイトとして誕生しました。
今回は、動画ポータルサイト「VIDEFIT」から学生や若者が本当に知りたい企業のリアルを直撃取材し、
中小企業と若者・若者のマッチングを応援するプロジェクト【中小企業GOTCHA】の取材記事をご紹介します。
取材先は、株式会社佐々木精工。取締役執行役員・畝 宏志社長、製造一課・橋口さん、設計者・清家さん、営業部・松本さんのインタビューをお届けします。
大分大学経済学部社会イノベーション学科の学生が取材を担当し、株式会社佐々木精工の魅力を余すことなく引き出しています!
Contents
株式会社佐々木精工の会社概要
社名:株式会社佐々木精工
所在地:大分県豊後高田市美和111-1番地
事業内容:部品加工、自動機設計製作
企業ホームページ:https://www.sasaki-se.co.jp/
株式会社佐々木精工は、食品事業やアミューズメント事業、通信販売事業など幅広い分野で事業展開している佐々木グループに属する企業であり、半導体やロボット関連部品、医療機器、自動車関連部品など、金属の精密加工やオーダーメイドでの機械の設計・制作を行っている企業です。
加工部門では、縦型・横形マシニングセンタや複合旋盤、3次元測定器などのほか、大分県内で唯一72時間ノンストップで稼働ができるマシンなど、最新の設備を多数所有しています。近年は工場のDX化にも注力されており、AGVとAMRを一体化させた搬送機による自動化ラインシステムの開発によって、大分から全国のものづくりを支えています。
2023年には消費電力の80%をソーラー発電により自家発電する新工場を設立し、さらなる挑戦を続けています。

畝社長|インタビュー内容

――製造業の現状と課題、それらに対する取り組みは?
学生:はじめに、製造業の現状と課題について、そしてその課題に対する御社の取り組みを教えてください。
畝社長:最大の問題点は、仕事があるけれども人がいないというところです。とにかく人的な資本をアップすること、それとDX化になります。
人的資本のアップは、まず人を増やす。そして従来の人の能力をアップするということになると思います。
――求める人材像は?
学生:御社が求める人物像について教えてください?
畝社長:まず素直。そして明るくエネルギッシュ。かつ地頭がよくて考え方が素晴らしいという方がいいんですけれども、こんな人はいないですよね。
まず素直、これが大事です。それと考え方ですね。
うちの場合、「能力×熱意×考え方」が大事だと言ってまして。能力と熱意は0~100、考え方は-100~+100ということで、考え方がマイナスだと能力はあっても大きくマイナスになるということになります。
考え方っていうのは約束を守るとか基本的なことですね。これがしっかりしているということになります。
学生:人間性を見られているということですね。

――成長とは何か?
学生:畝社長が思う成長とは?また、会社や社員の成長のために心がけていることはありますか。
畝社長:成長っていうのは、私どもの経営方針そのものなんですね。
まず1つは、お客様第一に徹し、魅力ある製品・サービスで社会の進歩・発展に貢献する。2番目が、全従業員の幸福を追求する。これをサステナブルに、毎年毎年継続していくことが成長だと思っております。

――これからの展望は?
学生:最後に、新分野への展開を目指し本社工場を設立したとのことですが、これからの展望を教えてください。
畝社長:今までは、自動車関係の仕事が多かったんですね。
レクサスの自動化ラインとかが多かったんですけども、自動車関係に非常に偏っていたものですから。これからは半導体、あるいはEVや電池、農業、医療など幅広く業種・業態に偏らず、大分県でいろいろな業種に対応できるNo.1企業になろうと思います。
学生:ありがとうございました。
製造一課・橋口さん|インタビュー内容

――仕事内容は?
学生:橋口さんの仕事内容を教えてください。
橋口さん:複合加工機を操作して、精密部品加工を行っています。
――入社を決めた理由は?
学生:入社を決めたきっかけは何ですか。
橋口さん:半導体関連や自動車関連、医療機器など様々な業界の部品を作っており、色々な業界で役に立つものを作りたいと思ったからです。

――学生時代に経験してよかったことは?
学生:学生時代に経験してよかったことを教えてください。
橋口さん:NC旋盤3級の資格を取得したことです。経験すべきだったことは、加工機のプログラミングの深堀りについてです。
――成長するためにしていることは?
学生:成長するために現在されていることはありますか。
橋口さん:研修や展示会に積極的に参加し、新しいスキルや知識を身につけるようにしています。

――働きやすさを実感する制度などは?
学生:働きやすさを実感する職場環境や制度はありますか。
橋口さん:残業時間が月平均10時間と少ないことです。研修参加についても会社からバックアップがあるので助かっています。
――入社後に得たスキルとキャリアデザインは?
学生:最後の質問ですが、入社後に得たスキル、またこれからのキャリアデザインについて教えてください。
橋口さん:加工が難しい六角穴の加工とフォークリフトの操作です。キャリアデザインは、これからもっと知識をつけ、活躍できるようにしたいです。
学生:貴重な時間をありがとうございました。

設計者・清家さん|インタビュー内容

――仕事内容は?
学生:清家さんの仕事内容を教えてください。
清家さん:主にメカ設計というものをやっています。お客さんと仕様決めから構想・検討・設計をして、その装置の立ち上げまでのフォローをやっています。

――設計をする上で困難なところは?
学生:設計をする上で最も困難に感じるところはなんですか。
清家さん:お客さんがイメージするものを具現化することがとても難しいなと感じます。

――成長するためにしていることと成長を感じる瞬間は?
学生:成長するためにしていることや、仕事をしている中で成長を感じた瞬間はありますか。
清家さん:技術が色々進歩しているので、その技術を知ることだったり、自分で調べたりというのが1つ。あとは展示会に行って、最新の技術を自分の目で見るということをやっています。
成長を感じたところは、自分で作ったモノが上手くいかなかった部分を、自分で改善案を考えて上手くいくようになったとき、ですね。
――入社後に得たスキルとキャリアデザインは?
学生:入社後に得たスキル、またこれからのキャリアデザインを教えてください。
清家さん:自分で設計したモノの加工が上手くいかなかったりしたときに、自分自身で加工ができるようになったことが1つあります。
キャリアデザインは、大分にサテライトオフィスがあるんですけど、その規模を大きくして、大分事務所として立ち上げられたらなと思っています。
――働きやすさを実感する制度などは?
学生:働きやすさを実感する職場環境や制度はありますか。
清家さん:この事務所がそうなんですけど、フリーデスクの形になっています。
自分ひとりではなく、電気設計の方とチームで仕事を進めることが多いので、チームで固まって仕事ができるようになっています。逆に、図面を書く時はひとりで没頭できる席について作業ができます。
大分市内には先ほど話したサテライトオフィスがありますが、設計はパソコン1台でできるので、そこでも(同じように)仕事ができる環境になっています。

学生:仕事内容に応じて使い分けができるということですね。
営業部・松本さん

――仕事内容は?
学生:松本さんの仕事内容を教えてください。
松本さん:営業事務をしています。営業担当のサポートや電話対応、見積書や書類作成などをしています。
――入社を決めた理由は?
学生:入社を決めたきっかけはなんですか。
松本さん:地元の企業に貢献したいということと、人のサポートができる営業事務という職に興味があったからです。

――働きやすさを実感する制度などは?
学生:働きやすさを実感する職場環境や制度はありますか。
松本さん:新工場建設時に女性専用の休憩室を設置してもらったので、休憩時や食事時に活用できていることです。また、1時間単位での有給取得ができるので、通院時などに重宝しています。

――仕事で充実感や達成感を感じる瞬間は?
学生:仕事をしていて特に充実感や達成感を感じる瞬間はどのような時でしょうか。
松本さん:自分のサポートによって、営業担当やお客様から「ありがとう」の言葉をもらえた時です。
――入社後に得たスキルは?
学生:入社後に得たスキルを教えてください。
松本さん:書類の作成に関わることが多いので、業務を通したパソコンスキルです。
学生:以上、営業部の松本さんでした。ありがとうございました。
インタビュアーの感想
今回は、株式会社佐々木精工さんに取材させていただきました。
実際に工場やオフィスを見たり、お話を伺う中で、働きやすい職場環境や従業員の皆さんの仕事に対する熱い思いを知ることができました。
社員の皆さんの「自ら成長しつづけよう」という姿が印象的で、私たち自身も成長について考えさせられる非常に良い機会となりました。

動画はこちらから
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