エアー駆動で量産時のワーククランプを効率化!「ロックタイトエアーマシンバイス」

ナベヤが提供する「ロックタイトエアーマシンバイス」。単動エアー駆動による自動化対応マシンバイスです。主に量産ワークの自動クランプをターゲットにした製品となっています。

今回は同社の主力製品であるマシンバイスの中から「ロックタイトエアーマシンバイス」をレビューします。

特徴

簡単な操作で高い締付力

「ロックタイトエアーマシンバイス」は、エアー駆動によってワークのクランプ/アンクランプが可能なバイスです。最大口開は138mmとなっており、0.7MPaのエアー圧力で10kNのクランプ力が得られます。さらにシリーズ製品「ロックタイト精密マシンバイス」の特徴でもある「浮上がり防止機構」の採用によって、クランプ時における可動体とワークの浮上がりをしっかりと抑えてくれます。

操作手順も非常に簡単です。

  1. 取付口に付けた操作ハンドルを回転させ、可動体をワーク位置まで移動させます。ハンドル操作は固定口金側から行うことができます。作業者の近くでワークをセットできるので段取り時間の削減と作業者の負担が軽減できます。
  2. クランプエアーを供給し、ワークをクランプします。同じサイズのワークは、2回目からは上記1の工程を省いて操作できます。

ロボットと組み合わせることで、ワーク着脱を無人化

「ロックタイトエアーマシンバイス」は自動化にも対応しています。ロボットとセンサを組み合わせることでワークの搬送から着座確認までの一連の工程を無人化できます。

可動体のクランプストロークは3mmとなっているので、ワークと可動体の隙間は1~2mm以内で使用します。そのため本製品は量産ワークにおける自動クランプが主なターゲットです。なお、ワークサイズが変わった場合は、ハンドル操作によってバイスの開閉量を調整することで対応可能です。

PRポイント

幅広いクランプ方法を提案

「ロックタイトエアーマシンバイス」は、ロボットによるワークの自動クランプ以外にも効率的な使い方を提案しています。例えば、本製品を複数台並べてワークは作業者によって着脱。メカニカルバルブで一括操作してすべてのワークを一度にクランプするといった使い方が可能です。並列精度も0.01mm以内と高精度なため、多数個取りの加工において大幅な効率化が図れます。

自動化から汎用的な使い方まで、幅広い活用方法が提案されている「ロックタイトエアーマシンバイス」。アイデア次第でさらに効率的な使い方が生まれるかもしれません。量産ワークを扱うシーンが多い方は、ぜひ本製品を一度チェックしてみてください。