中学校で学習⁉|製造業で役立つ「あるスキル」

「未経験で製造業に就職するのは難しいよなあ――」。

製造業への就職や転職を検討する際、未経験では難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
特に、工業科の高校や大学を卒業していないとより高いハードルに感じてしまいますよね。

ですが、実は工業系の学校出身ではなくても、中学校で学習する「あるスキル」が製造業で役に立つかもしれません。このコラムを読み終えたあと、皆さんが感じている製造業に対するハードルが少しでも下がるとうれしいです。

製造業界で活かせるスキル

製造業のイメージとして、ベテランの職人が手作業でものづくりを行っているという印象を持っている方も多いかもしれませんが、現在の製造業は様々なデジタル技術を活用した新しいものづくりが徐々に進められています。

ものづくりにおける代表的なデジタル技術、といえば「3Dプリンター」でしょう。

3Dプリンティングの技術はものすごい勢いで進化しており、機械の部品や製造に必要な補助具はもちろん、身近にあるシューズやコップなどの日用品も3Dプリンティングで作り出すことができる時代に突入しています。

一見難しそうに感じる3Dプリンティングの技術ですが、実は作りたい形状の3次元モデルを設計できれば3Dプリンターで作り出すことができるんですよ。

CAD

3Dプリンターで形状を作り出す際には、「CAD(キャド)」と呼ばれる設計用のソフトウェアを使います。
CADで作成した3次元モデルのデータをもとに、3Dプリンターを動かすことができます。

中学校でCADスキル習得!

この「CAD」の操作ですが、実は中学校の授業にも取り入れられているんです!


工業高校などでは当たり前のように学習するCADですが、中学校でも技術科の授業でCADを使った設計の項目が取り入れられ始めています。意外ですよね!

中学校の授業でCADが使われるようになったのは、2008年に「学習指導要領」が改訂されたことがきっかけです。

中学校の技術分野は4項目あり、その中の1つである「情報に関する技術」におけるデジタル作品の設計・制作でCADを使った授業が展開されています。

中学生の段階でCADの操作を学習するチャンスがあるなんて羨ましい・・・。
将来に役立つスキルが中学校で習得できるって素晴らしいですね!

まとめ

この記事を読まれた皆さんの中にも、実は中学時代にCADを学習したという経験をお持ちの方がいらっしゃるのではでしょうか。

CADのスキルは3Dプリンターでの活用にとどまらず、ものづくりにおける様々なデジタル技術の活用にも応用できる万能なスキルです。CADのスキルを習得することは工業科などへの進路の選択肢を増やすだけでなく、後々の就職の場面においても活躍の可能性を広げる大きな武器になります!

かつて学んだ経験を活かして、製造業で活躍してみませんか?