究極の”工程集約”、そして無人化を同時に実現!「CUBLEX-35」

松浦機械製作所が提供する「CUBLEX-35」。同社のフラグシップモデルとなる5軸制御立形マシニングセンタ「MAM72-35V」をベースとした本機種は、高精度な5軸ミーリング機能に旋削と研削の機能を加えた1台3役のハイブリッドモデルです。

究極の工程集約と無人化を実現する「CUBLEX-35」。今回はその特徴をレビューします。

特徴

ミーリング・旋削・研削の3つの機能を1台に集約

「CUBLEX-35」の最大の特徴は、同時5軸ミーリングに旋削・研削が加わることで圧倒的な工程集約が実現できる点にあります(研削機能はオプションになります)。段取りを省くことで「時短」、機械を1台に集約することで「省スペース」と「コストダウン」、これらすべてを実現します。

テーブルが高速回転する仕様になっているため、複合加工機として複雑形状の加工にも対応します。ベースが同時5軸加工機のためテーブルを傾斜させることができ、縦・横・斜めの自由な角度で加工できます。

また、ワンチャッキングで加工できるため段取りごとに発生するワークの取り付け誤差の蓄積がなく、高精度加工・長時間の無人運転が可能になっています。限りなく省人化を追求したマシンです。

旋削主軸に関してはマシニングセンタモード時の高速高精度位置決め(最高回転数200min-1)と、旋削モード時の高速回転(3000min-1)を両立。ともにクラス最高レベルの速度を実現しています。また、高速回転による温度上昇を抑えるために、C軸及び油圧ユニットに回転軸専用のオイルクーラーが標準装備されています。

アンバランスチェック機能

旋削加工時、回転中心に対してワークのバランスが取れていなければ加工誤差の発生、さらにはワーク飛散などの事故に至る恐れがあります。

「CUBLEX-35」に搭載されている独自開発の「アンバランスチェック機能」は、旋削加工中のアンバランス量を測定し、補正情報をフィードバック。さらに飛散防止機能が加工中のアンバランス量を監視し、アンバランス量が設定値を超えた場合は機械を自動停止させ、機器の損傷を回避します。

加工精度の維持だけでなく、万一の機器損傷も防いでくれる「アンバランスチェック機能」。ワークの回転数がどのくらいまでなら安全に加工できるかを確認するといった用途でも活躍してくれます。

新規に開発された主軸

主軸は「CUBLEXシリーズ」のために新規に設計されています。強力なブレーキ機能を内部に備えており、高剛性かつ高精度な旋削加工が行えます。また、それでいて主軸サイズは非常にコンパクトなので同時5軸加工での干渉領域を低減。マシニングでの加工の自由度も十分に確保されています。

PRポイント

豊富なオプションによる拡張性

「CUBLEXシリーズ」のベースとなる「MAM72シリーズ」は自動化と拡張性が強みとなっています。もちろん「CUBLEX-35」にも同様のオプションが用意されており、ビジネスの状況に合わせたカスタマイズが可能となっています。後付けも可能なので導入後でもフレキシブルに拡張が可能です。

工具マガジンも柔軟な対応が可能です。例えば330本ベースの機械を購入する際、工具収容本数は130本から330本まで、40本刻みで選択することができます。なお、工具マガジンは最大で530本ベースが選択できます。

マシニング用の工具と旋盤用の工具はそれぞれ異なるため、フロアスペースが余分に取られてしまったりと管理が大変になりがちですが、「CUBLEX-35」は大容量工具マガジンがあるため工具管理の手間がかかりません。

オペレーターへの依存度と機械の台数を最小限にし、高精度の複合加工と究極の自動化を実現した「CUBLEX-35」。省人化と生産性向上をもっと追求したい、とお考えの方に是非チェックしていただきたい1台です。