「入れっぱなし」工具を錆びから守る!「黒のホルダ」

日研工作所が提供する「黒のホルダ」。ツーリングの錆びでお困りの方、とても多いのではないでしょうか。「加工精度の悪化」「機械側への錆びの転移」「コストアップ」など、ツーリングのシャンク部に発生する錆びは様々な悪影響をもたらします。

黒錆効果で赤錆を寄せ付けない、同社の誇る防錆の切り札「黒のホルダ」を今回はレビューします。

特徴

「浸透させる」というまったく新しい防錆処理

ツーリングの防錆対策として一般的に使用されるのはメッキ処理です。メッキ処理の効果はとても高いのですが、脆いのが難点です。長期間使用すると割れて剝がれてしまい、その部分から錆びてしまいます。

「黒のホルダ」はメッキ処理とは異なり、四酸化三鉄と酸化第二鉄をホルダ表面に「浸透させ」被膜化するという特殊な工程で防錆処理を行います。被膜の厚さはわずか1~2μmとなっており、焼き入れ硬度や精度には一切の影響がありません。また、メッキ処理のように経年劣化によって剥がれ落ちるという心配も皆無です。

数多くの同社製ツーリングに対応

「黒のホルダ」は各種コレットチャックやミーリングチャック、フェイスミルアーバからボーリングバーまで、同社製品のあらゆるラインナップから選ぶことができます。シャンク規格に関しても、「BT」「NBT(BT2面拘束)」「HSK」「ポリゴンテーパ」から「MBT」や「NC5」まで対応します。幅広い工作機械の主軸仕様に合わせて選ぶことが可能です。

PRポイント

大容量マガジン搭載の横型MCで特に効果あり

「黒のホルダ」は当初、水溶性クーラントの普及によってツーリングの錆びの問題が顕著化したユーザーや、潮風の影響で錆びやすい環境にある海辺近郊に位置するユーザーなどから多くの支持を得ておりました。しかし、最近では横型マシニングセンタなどの、いわゆる大容量マガジンを搭載している機械を所有しているユーザーからのニーズが高まっています。

多品種少量生産を自動化・工程集約化する上で、大容量のツールマガジンを搭載した横型マシニングセンタの活用が注目されています。しかし、ATCマガジンにツーリングを入れっぱなしにすることも多くなってしまうため、待機ツールには錆びが発生しやすい状況とも言えます。これらの「入れっぱなし」工具を錆びから守り、安定した自動化を実現するという観点から、「黒のホルダ」が今非常に注目を集めています。

生産年齢人口の減少によって、省人化や自動化のニーズはますます高まっております。高い防錆効果でメンテナンスフリーを実現する「黒のホルダ」。多品種少量生産の自動化を進められている方には、ぜひチェックしていただきたいアイテムです。