ゲージとは?検査工程で広く利用される検査ツールを解説
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ゲージってどんな機器?
「ゲージ」は、長さや穴径などの寸法や重量を測るための基準となる器具の総称です。「測定ゲージ」や「検査ゲージ」とも呼ばれています。
製造業では製品を作る過程も大事ですが、加工した部品の寸法等をチェックする「検査」もさらに重要です。図面通りに部品が作られてなければ正確な製品にはならず、部品の良否を判断するために行う工程が「検査」になります。
寸法の測定には「直接測定」「間接測定」「比較測定」の3つの方法があります。
このうち、「比較測定」は基準となる「ゲージ」を使用して対象物と比較する方法で、対象物の測定値とゲージの差から寸法を計算したり、対象物の形状に直接「ゲージ」を当てて比較を行います。
「ゲージ」には様々な種類があり、それぞれが特定の値を測定するために作られた専用ツールのため、「ゲージ」を使用することで検査時間を大幅に短縮することができます。
代表的なゲージと検査方法
・ゲージブロック(ブロックゲージ)
目的:長さの測定
内容:長さの基準として用いられる金属のブロック状のゲージであり、正確な寸法を調べたい時に使用します。
・ピンゲージ
目的:穴径の測定
内容:丸棒状のケージで、対象物の穴に挿入して測定対象の穴径を測定します。
・ねじプラグゲージ
目的:「めねじ」の良品・不良品の判断用基準ゲージ
内容:棒状の器具の両端に「おねじ」が切ってあり、片側が「通り側」、もう片側が「止まり側」になっています。それぞれの「基準おねじ」を検査対象の「めねじ」に挿入してネジの合否を判断します。下記の「ねじリングゲージ」と併せて「限界ねじゲージ」、もしくは単に「ねじゲージ」とも呼ばれています。
・ねじリングゲージ
目的:「おねじ」の良品・不良品の判断用基準ゲージ
内容:リング状の器具の内側に「めねじ」が切ってあり、「通り側」と「止まり側」の2種類がセットになっています。検査対象の「おねじ」を「基準めねじ」に挿入してネジの合否を判断します。上記の「ねじプラグゲージ」と併せて「限界ねじゲージ」、もしくは単に「ねじゲージ」とも呼ばれています。
・スキマゲージ
目的:すき間寸法の測定
内容:「リーフ」と呼ばれる薄い金属板のゲージを対象のすき間に挿入し、寸法を測定します。
ここで上げた以外にも「ゲージ」の種類はまだまだ存在しており、中には客先の仕様に併せた特注の「ゲージ」もあります。
主なゲージメーカー
現在、ゲージを製造している主なメーカーです。
あ行
株式会社アイゼン
エムーゲ・フランケン株式会社
オーエスジー株式会社
株式会社尾崎製作所
オヂヤセイキ株式会社
か行
黒田精工株式会社
株式会社駒谷ゲージ
さ行
株式会社CJVインターナショナル
シンワ測定株式会社
株式会社測範社
た行
株式会社第一測範製作所
ダイセイ株式会社
ダイヤテスト・ジャパン株式会社
株式会社テクロック
な行
新潟精機株式会社
は行
ハイデンハイン株式会社
株式会社ファム
フジツール株式会社
ブルーム・ノボテスト株式会社
ま行
マーポス株式会社
マール・ジャパン株式会社
株式会社マグネスケール
株式会社ミツトヨ
や行
友光測範株式会社
ら行
レニショー株式会社
わ行
渡辺精密工業株式会社
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