X線CT装置とは?非破壊で高精度な検査を実現する検査機器を解説

X線CT装置ってどんな機器?

「X線CT装置」は検査対象にX線を照射して複数の角度からの断層画像を撮影し、コンピュータがそれらの画像を合成して立体的なイメージを生成する検査機器です。例えば医療分野では「X線CT装置」によって人体内部の断層画像を撮影し、通常では直接目で見ることができない臓器や組織の詳細な構造を観察するといった用途で使用されます。

実は製造業の分野でも「X線CT装置」は広く利用されております。
様々な部品に対して透過性のあるX線を照射して内部構造を3次元的に解析することで、内部のキズや割れなどの欠陥の検査や透過することでしか測定できない箇所の寸法計測といった用途で活用されています。

X線CT装置はどんなことができる? 

内部肉厚の解析

従来、破壊検査によって部品の肉厚や耐久性を確認していたものが、「X線CT装置」を活用することで非破壊検査が可能になります。

内部解析・欠陥等の調査

ダイカスト製品や鋳物の「巣(鋳巣)」や樹脂成型品の「気泡」や「クラック」など、製品内部に発生する不良が確認できます。部品の精度保証を行う際に有効です。

構造解析とリバースエンジニアリング

3次元CADモデルを利用することでCADモデルと部品の寸法誤差を表示したり、視覚的な評価が可能になります。また、構造解析によって3次元CADモデルの作成が可能なため、リバースエンジニアリングにも活用できます。

主なX線CT装置メーカー

現在、産業用X線CT装置を製造している主なメーカーです。

あ行

株式会社アールエフ
株式会社エヌアイシー

か行

コムスキャンテクノ株式会社
コメットテクノロジーズ・ジャパン株式会社

さ行

株式会社島津製作所

た行

中外テクノス株式会社
テスコ株式会社
株式会社東京精密
東芝ITコントロールシステム株式会社

な行

株式会社ニコン
日本装置開発株式会社

は行

株式会社日立製作所
 ブルカージャパン株式会社

ま行

松定プレシジョン株式会社

や行

株式会社ユー・エイチ・システム

ら行

わ行

A~Z

Waygate Technologies

数字