ロボットが金属3Dプリンタに!「Meltio Engine Robot」

Meltio社が提供する大型金属3Dプリンター「Meltio Engine Robot」。産業用垂直多関節ロボットと金属積層ヘッドの組み合わせにより、前回レビューした「Meltio M450」よりもさらに大型サイズの造形を可能としております。

重工業をはじめ、建設や航空宇宙向けの大型ワークの造形や補修など、幅広い分野で活躍が見込める金属3Dプリンタの新しい提案。今回はMeltio社の金属3Dプリンタシリーズ第二弾、「Meltio Engine Robot」をレビューします。

特徴

1メートル以上の大型造形が可能

「Meltio Engine Robot」は、1m以上の大型サイズの部品や製品の造形、補修をサポートレス(造形物を支える材料が不要)で可能とする大型金属3Dプリンタです。修繕や肉盛り加工、新しく機能を付加するといった用途に最適で、材料もステンレスやチタンなどのさまざまな金属に対応しています。

大型の産業用垂直多関節ロボットのアームに金属3Dプリンタの積層ヘッドを取り付けて運用するので、まさにロボットが3Dプリンタになったような見た目です。取付可能なロボットもファナック・安川電機(MOTOMAN)、ABB、KUKAなど多くのメーカーに対応しています。

金属3Dプリンタの造形方式には「PBF方式」「FDM方式」「バインダージェット方式」「DED方式」の4種類が存在しますが、「Meltio」シリーズでは「DED方式」を採用しています。

「DED方式(Direct Energy Deposition)」は「デポジション方式」や「指向性エネルギー堆積法」とも呼ばれる造形方式です。溶接棒をレーザーで溶かすイメージで、溶接ビードを正確に積み重ねることによって金属を積層していく手法となっています。

PRポイント

独自のコンパクトな積層ヘッド

「Meltio」シリーズの造形技術はコンパクトな積層ヘッドに集約されています。この積層ヘッドが造形中のフィードバック制御により、安定した金属の積層造形を実現しています。

金属3Dプリンタの中で、材料コストがもっとも安価

「Meltio」シリーズは金属材料の中でもっとも安価な溶接ワイヤを材料として使用します。使用できる材料はステンレスやチタン、インコネルなどの様々な金属材料に対応。「信頼性」「安全性」「利便性」「コストメリット」が高い金属3Dプリンタです。